top of page

喉が痛い痰が絡む。そんな風邪に

執筆者の写真: belive in yourself_巌香奈belive in yourself_巌香奈

最近喉からくる風邪などをひいていはいませんか?喉からくる風邪は、炎症を来たして痛みに代わり、やがて痰を生み出し、やがて鼻詰まりをおこし・・・と、長引けば長引くほど、ねばついたモノで、呼吸がしにくくなってくるものです。そんな時に葛根湯などを飲んでもたいして効かないと思います。そこでおすすめする喉の漢方薬をご紹介します。


最近家族が五月雨式に喉の風邪をひきました。一瞬、例のヤツ?という予感を持ちつつ、熱がないのでおそらく風邪だろうね、と判断して養生スタート致しました。今回の風邪は家族共通して、喉の痛みがあり、その後、痰がからんできて、なかなか痰が取り除けない、という風邪でした。


風邪には種類がある


この時期の風邪、と一言で言っても、漢方的な捉え方をしていくと、いわゆるゾクゾクして、寒気が強い風寒型と、喉が腫れて痛む、鼻水・痰が絡むような咳、さらに色は黄色い、尿の色も黄色い、という風熱型の2つに分かれます。


今回我が家は後者であろう、と判断し、まず症状は喉からきているので、炎症を抑える漢方を配合した桔梗湯(ききょうとう)から摂る事にしました。その後、鼻水で鼻が詰まったため葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)を加えて摂りました。これを、4,5日続けたところ、みるみる改善。

喉の炎症には、やはり桔梗は素晴らしい炎症効果を発揮するんだなぁ、と実感しました。

のどの炎症といっても、手前でちょっと痛いなくらいなら、甘草湯でじゅうぶん効いてくれますが、今回はのどの奥が痛くなっていました。桔梗湯は、扁桃腺の腫れなどにも効くため、こちらを選択して正解でした。


今回の風邪は、のどに痰が絡まって、なかなかとれない。ヌメヌメとした感覚が喉の中に長いこと滞在していました。旦那は五虎湯(ごことう)も飲みました。最初は痰に色がついていたので、五虎湯でも良かったのですが、どうもキレが悪い様子。そこで、発熱もないため、麦門冬湯(ばくもんどうとう)に切り替えました。


子供には桔梗湯のトローチを学校に持たせたりしました。あとは、とにもかくにもハチミツを朝晩なめさせるなどし、桔梗湯とハチミツ、鼻づまりは葛根湯加川芎辛夷でなんとか収めました。桔梗湯は、子供も飲める薬で、甘草のおかげで比較的甘い薬なので、飲みにくさもさほど感じないと思います。ぬるめのお湯で飲ませてあげると良いと思いますよ。


甘草湯は効かないの?

甘草湯も、喉の痛みをとってくれる漢方として有名ですが、甘草湯よりも桔梗湯のほうが、痰を取除き、咳を沈める作用が高いとされています。扁桃腺が腫れたときや咽頭炎の時には、桔梗湯のほうが、キレよく効いてくれると思います。



桔梗湯が向いていない人


桔梗湯が向いていない人は、アルドステロン症と診断されている人や、血中のカリウム値が基準値より低いといわれている人です。また、桔梗湯には甘草も含まれていて、甘草は大量に飲むと、偽アルドステロン症という浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がる症状が出てくるので、注意が必要です。以外と甘草エキスとか、他の風邪薬にも含まれているケースは結構あるので、併用には気をつけてください。


ということで、今回は喉の風邪についてでした!



閲覧数:42回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page